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The Police, SynchronicityのUSオリジナル(パート6) [アナログ・コレクターの覚書]

「次回は、いよいよ、工場による音質の違いを中心に、USオリジナルの真相に迫る!(ことができるかな?)」という予告で終ったパート5から、半年近くも経過してしまった。

時間はかかったが、ようやく準備が整った・・・と言いたいところなのだが、まだ準備が整わないのである。
ってことで、今回は、途中経過の報告だ。
しかし、これがまた聞くも涙語るも涙の困難な道のりなのである。。。

その困難な道のりの話に入る前に、ジャケット関係のことで、あらたに判明したことをまとめておこう。

カラーバンドのジャケットの種類について、理論上は36種類ありうるが、実際は30種類しかないんじゃないかというのが、前回の結論だった。
で、どうやら、この結論は正しそうだ。

下記のサイトには、すべてのジャケットのバリエーションが掲載されているが、カラーバンドのジャケットは30種類となっている。

http://followtheleaders.fr/synchro2006b.htm

このサイトを最初から見つけてりゃ、苦労しなかったのにな(笑)

このサイトで得た新情報は、白黒ジャケットが6種類あるということだ。
パート5で行ったボクの分類で言うとバリエーション②とバリエーション④とバリエーション⑥の、いずれもABパターンとBAパターンが存在していて合計6種類ということだ。

ってことで、バリエーション④とバリエーション⑥が最初に考えられたジャケットなんじゃないかという仮説は崩れた(笑)
とはいえ、バリエーション②も含めて、この3つのバリエーション(裏表逆があるので6種類)が最初に考えられたジャケットの可能性はある。
でも、もはや、そのこと自体にはあんまり意味はない気がしてきた(笑)


さて、本題に入ろう。

「工場による音質の違い」を検証しようと思ったので、とにかく全工場の盤を集めることにした。
Matrixの末尾から存在することが想定されたのは、下記4工場の盤である。

1.Matrix末尾がM―Monarch Record Mfg. Co.(カリフォルニア州ロサンジェルスのモナーク工場)
2.Matrix末尾がRCAーRCA Records Pressing Plant, Indianapolis(インディアナ州インディアナポリスのRCA工場)
3.Matrix末尾がES―Electrosound Group Midwest, Inc.(インディアナ州シェルビービルのエレクトロサウンド・グループの中部工場)
4.Matrix末尾がEUR―Europadisk(ニューヨークのヨーロッパディスク工場)

このうち、パート5を書いた時点で、4以外はすでに入手していた。
ってことで、ヨーロッパディスク工場産をサクッと手に入れて、「工場による音質の違い」をじっくり検証しようと思っていたのだが、これがなかなか手にはいらないのである。

結局ボクは、USオリジナルをさらに4枚も買う羽目になった。


20171202-01.jpg


すでにパート2の時点で確認したことだが、Matrix末尾がEURでEDP刻印がありながら、モナーク工場産の盤が存在する。
ボクが最初に手に入れたUSオリジナルがこれで、Matrix末尾EUR4/EUR1だった。
つまり、Matrix末尾EURを探すというだけでなく、モナーク工場産を間違って買わないように気を付けないといけないのである。

ボクは、モナーク工場産EUR盤というのは、ヨーロッパディスク工場で使われていたスタンパーがモナーク工場にまわされたために起こったものと思っていた。
だから、両面EUR1の盤ならヨーロッパディスク工場産だろうと考えた。

そしたらたまたまヤフオクに両面EUR1って書いてある出品があるでないの。
そんでもって、サクッと落とせたでないの。
常日頃の行いがすこぶる良いからなー(笑)

なーんて思っていたのだが・・・

届いた盤は確かに、両面EUR1なんである。
でも、レーベルはこれなんである。


20171202-02.jpg


この二段レーベルは、モナークだろー
ヤフオクにはレーベル拡大写真が出てなかったから、わからなかったよ・・・
っていうか、「両面EUR1なら、モナーク工場産なわきゃないだろ」ぐらいに思ってたからなぁ。
でも、しっかり、MR(手書き)が刻まれたモナーク産でございました・・・(涙)


この時点で、日本国内で探しても埒があかない気がしてきた。
日本には西海岸から入ってきているものが多いだろうし、EUR盤もほとんどモナーク工場産じゃないかと。

こうなりゃ、仕方がない。
アメリカの東海岸から買ってやりゃぁヨーロッパディスク工場産だろー
そんな気になって、ebayでなるたけ送料の安いセラーを見つけて買ってみた。
ニューヨークのセラーだぜ。

そして、届いた盤がこれ。


20171202-03.jpg


Runoutを見る前に、いやーな予感はしたんだよ。
だって、RCA工場のとレーベル形状が同じだもん。

この盤のMatrix末尾はRCA4/EUR3。
予感的中でRCA工場産だった。
少しビックリしたのは、モナーク工場だけでなく、RCA工場にもEURマト(EDP刻印もしっかりある)のスタンパーがまわされてたってことだ。
両面にRCAインディアナ工場でのプレスを示すI刻印があるので、RCA工場産であることに間違いはないのである。

こうなりゃ、もう意地である。
もう一回、ebayでなるたけ送料の安いセラーを探してチャレンジである。
今度のセラーはニュージャージーだぜ。
写真で確認できるレーベルは、RCA工場産に似てるけど少し紙質が違う感じもした。

そして、届いた盤がこれ。


20171202-04.jpg


Matrix末尾は両面EUR1である。
RCA工場産のレーベル形状に酷似してるけど、これでいいに違いない。

そう思ったのも束の間、ボクは発見してしまった。
紛れもないI刻印が両面にあるではないか。
これまたRCA工場産だったのである。

モナーク工場産だけでなく、RCA工場産にも両面EUR1盤があるって、どういうこと?
そもそもMatrix末尾6まであるRCA工場に、なんでヨーロッパディスク工場からスタンパーまわすんだよ?

この時点でボクは、ヨーロッパディスク工場ってもともとメタル処理専門だったところみたいだし、プレスもやってたってことだけど(EURマトがあるってことはプレスも予定されてたんだろうけど)、結局、プレスはしなかったんじゃ?と思い始めていた。

それでも、最後にもう一枚買ってみることにした。
エレクトロサウンド・グループの中部工場産のレーベル形状に似ているが、手持ちとは少しだけ違うように見えるものが、送料安めでペンシルベニアのセラーが出品しているのを見つけたからだ。

そして、届いた盤がこれ。


20171202-05.jpg


モナーク工場産も二段レーベルだが、モナーク工場産はレーベルに艶があるのに対して、エレクトロサウンド工場産はマットである。
以前から所有していたエレクトロサウンド工場産は、形状的にはモナーク工場産とほぼ同じだったが、今回届いた盤は、外側の隆起している部分の幅が若干狭い。

この盤のMatrix末尾はES1/ES4で、やはりというべきか、エレクトロサウンド工場産であった。

ちなみにこの盤、両面にRL刻印がある。
B面にRL刻印がある盤自体、初めて所有するが、そういえば、Discogsで確認する限りは、Matrix末尾ES2やES3の盤は両面RL刻印のようだし、今回ES4についても両面RL刻印が確認できたのが、なかなかに興味深い。
ES1は両面RL刻印ではないが、B面のES1の後には謎の☆マークがある。
(手持ちのES末尾盤が、ES4/ES1とES1/ES4なのでわかるのである。)
ラディックが最初にカッティングしたのはES末尾の盤だったのかもしれない。
まぁ、憶測にすぎないが(笑)

そんなわけで、ヨーロッパディスク工場プレスの盤は、いまだに発見できていないのである。
EURマトの盤はゴロゴロしている。
うちにもゴロゴロしている。
でも、それはモナーク工場産かRCA工場産で、ヨーロッパディスク工場産ではない。

ヨーロッパディスク工場プレスの真正EUR盤というのは、果たして存在するのだろうか?


<前の記事はこちら>

The Police, SynchronicityのUSオリジナル(パート1)
The Police, SynchronicityのUSオリジナル(パート2)
The Police, SynchronicityのUSオリジナル(パート3)
The Police, SynchronicityのUSオリジナル(パート4)
The Police, SynchronicityのUSオリジナル(パート5)
タグ:THE POLICE
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新しい音楽との出会い [アナログ・コレクターの覚書]

しばらく前に、近所(といっても車で20分くらいはかかるが)に小さなレコードショップを見つけた。
カフェ・スペースが併設されていて、コーヒーを飲んだり、食事をしたりできるようにもなっている。

壁に並んだレコードをリクエストに応じて聴かせるのなら音楽喫茶だが、ここはあくまでレコード屋さんで、カフェ・スペースのほうが併設ってところがおもしろい。
(レコードは売り物なんで、リクエストしてもかけてもらえないと思う 笑)

そんな近所のレコード屋さんに、昨日の午後ちょっと時間ができたので、ぶらりと立ち寄ってみた。
4枚ほど掘り出してきたのだが、そのうちの1枚がこれだ。

Carin Kjellman & Ulf Gruvbergというデュオの "Med Rötter I Medeltiden"というアルバム(Sonet SLP-2049)である。


20171126-01.jpg


ワールドミュージックのコーナーに放り込んであって、雰囲気的にトラッド系の音楽かと思ったのだが、ジャケットの文字が解読不能なので、どこの国の音楽かもわからない。

ってことで、少しだけ視聴させてもらったのだが、なんだか妙に沁みてきて、気に入ってしまった。
即、購入決定である。

どんな音楽かと言えば、こんな音楽だ。
(この動画、意図が不明ですが、B面最後の曲のあとにA面の2曲目がつなげてあります。)




帰宅して調べてみたが、この二人、どうやらスウェーデンのトラッドをやっているデュオらしいというところまでしか自分ではわからなかった。

こういう音楽については、ランブリンボーイズさんが詳しいに違いないと思ってツイッターで尋ねてみたところ、さすが専門家である、やはりご存知で教えてもらった。

今回ボクが入手したアルバムを74年にリリースしたあと、このデュオはFolk Och Rackareというグループに発展し、Folqueというノルウェーのプログレ・フォーク・バンドの元メンバーも加わって、80年代の半ばまで活動していたという。

Folk Och Rackare、憶えておかなくっちゃ。


さて、では、今回ボクが入手したレコードのことを、少し詳しく紹介しておこう。

ジャケットは見開きで、表も裏も内側もすべてテクスチャー加工されていて、実に雰囲気がある。


20171126-02.jpg


テクスチャー加工の雰囲気をうまく写真に撮れないのがもどかしい。

裏ジャケットには、Carin KjellmanとUlf Gruvbergのツーショット写真が載っている。
なんかいろいろ書いてあるし、クレジットもあるのだが、スウェーデン語だからわからないσ^_^;


20171126-03.jpg


内側には歌詞が載っている。
クレジットを見ると、すべてトラッドだ。


20171126-04.jpg


スウェーデンのトラッドが沁みまくるなんて、もしかしてボクの中にスウェーデン人の血が流れているのかしらん?(そんなことはない 笑)

SONETってレーベルのことは当然のことながらまったく知らないので、これが通常レーベルなんだか、それともカスタム・レーベルなんだか、わからない。


20171126-05.jpg
20171126-06.jpg


レーベルにはMONO/STEREOとあるが、74年なんで当然ステレオである。
裏ジャケットにもSTEREO/MONOの表記はあって、そこにはちょこっと言葉が追加されているが、おそらく、STEREOだけどMONOのカートリッジでも聴けますよってことが書いてあるんだろう。

スウェーデンて、74年にまだこんな注意書きが必要だったんだろうか?
ちょっと疑問。

Side Aのレーベルの写真には、RunoutのMatrixも写っているが、SLP-2049 AとSLPが機械で刻印されているほかは、まったく何も刻印されていない。
Side BはSLP-2049 Bの機械刻印のみだ。
いずれも凸マトである。

ってことは何を意味しているかと言えば、おそらくマスター・プレッシング(プレス枚数が少ないとき、ラッカーから作られた一枚のマスターでプレスしてしまう方法。マザー→スタンパーという工程を経ていないぶん音質劣化が少ない。)だということである。

実際、マスター・プレッシングらしい、実に鮮度の高い音がする。

内容もすこぶる気に入ったが、音質も素晴らしいのである。
こういうレコードとの出会いがあるから、レコード屋めぐりはやめられないのよね。

<追記>
いま、裏ジャケのクレジットをあらためて見てたら、おやまぁ、ドラムはエド・シグペン(Ed Thigpen)
ではないか。
そういや、彼は70年代の初頭にデンマークの市民権を得てコペンハーゲンに永住したんだった。
ちょっとビックリだった。

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Rory Gallagher, TattooのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

<他力本願寺さんから、Side 2のRunoutの”MA"に見える文字について、目から鱗のご指摘をいただきましたので、該当箇所を修正しました。 2017年11月16日21:30>

ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)"Tattoo"のUKオリジナル(Polydor 2383 230)を買ってみた。

1973年11月11月(つまり、44年前の今日)にリリースされたこのアルバム、キャッチ―な"Tattoo'd Lady"で始まるSide 1も良いが、ボクはSide 2の2曲目"Who's That Coming"から"A Million Miles Away"の流れが好きで好きでたまらない(笑)


20171111-01.jpg


UKオリジナルのジャケットは、マットな薄手の紙でペラペラなのだが、これはこれで独特の雰囲気があって良い。

ぐっと近寄ってみると、なんとなく3D的に見えたりもするし(気のせいだっちゅうの)。


20171111-02.jpg


スタジオ風景の写真を並べた裏ジャケットも実に素敵だ。


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裏ジャケットの片隅に、何やら書き込みが・・・


20171111-04.jpg


どうやら、このレコードの以前の所有者は”Wendy"さんというらしい。
"Wendy"かぁ、きっと、可愛い女の子に違いない。
って、今はすでにばあちゃんか(笑)

なーんてことはどうでもいいよね(笑)

さて、今回入手したのはUKオリジナル・ファースト・プレスだ。
1973年のPolydorなので、レーベルはこの通り、リムに凸のないフラット・レーベルである。


20171111-05.jpg


Matrix末尾については、DiscogsにはA1/B2しか出ていないが、今回ボクが入手したものはA1/B1なので、これがファースト・プレスでいいんだと思う。

まず、Side 1のMatrixを見てみよう。


20171111-06.jpg


次のように刻印されているのがわかるだろうか。

2383 233 A//1 1 1

2383 233が消されているのは、番号を間違えたからだ。
正しいカタログ番号は2383 230なのである。

ってことで、隣に手書きで書いてある。


20171111-07.jpg


ちなみに、A//1 1(凸) 1(凹)の右側には何も刻印はない。
つまり、このSide 1は、Matrix末尾A//1のラッカーから作られた最初のスタンパーでプレスされたもののようだ。

手書きの2383 230の左側には、こんなサインがある。


20171111-08.jpg


"Bilbo"といえば、Denis Blackhamが自分のマスタリングしたラッカーに刻むサインだ。
ってことで、Side 1はDenis Blackhamによるマスタリングであることがわかる。

では、Side 2も彼のマスタリングかというと、どうやら違うようだ。

まずSide 2のMatrixを見てみよう。


20171111-09.jpg


次のように刻まれているのがわかるだろうか。

2383 233 B//1 1 1(ちなみに、Side 2のほうは、このあと凸の10が刻まれている。)

Side 1と同じように2383 233が消されている。その左側に手書きで正しい番号が書かれているのも同じだ(同じなので写真は割愛)。

しかし、そのさらに左にあるのは、こんなサインなのである。


20171111-10.jpg


そして、"Bilbo"も"DB"もない。
この"MA"(?)ってのが誰かはわからないが、マスタリング・エンジニアのサインなんじゃなかろうか。

他力本願寺さんのご指摘で気づきました。
ここの"MA"に見える文字、天地ひっくりかえすと尖った文字で"DB"に見えます!
ってことで、Side 2もDenis Blackhamのカッティングということでよろしいかと。

さて、さっき書いたように、DiscogsにはA1/B2の情報しか出ていないが、その情報と比較すると、なんとなく経緯が見えてくる気がする。

Side 1についてはA//1なのでスタンパー番号が進んでいるだけなのだが、Side 2のB//2は、ボクの手に入れたB//1と比べると大きな違いが二つある。

一つは、B//2には、Matrixのカタログ番号間違いがない、つまり、正しく"2383 230 B//2"と刻印されていて訂正されていない。
もう一つは、B//2にはスタンパー番号の前に420という数字が刻まれている。この420はB//1にはない。

このレコードがリリースされたのが1973年11月11日である。
そして、Denis BlackhamがI.B.C. Studiosを去ったのも1973年なのだ。
Discogsを見ると、彼は、I.B.C.を去った後、Phonodisc Ltd.を含むさまざまなスタジオで仕事をしたとある。
420という数字はPhonodisc Ltd.でプレスされたことを示すが、外部マスタリングを示すイニシャルがなければマスタリングもPhonodisc Ltd.で行われたということだろうし、その420が刻まれたSide 2のRunoutには"DB"のサインも刻まれているようだ。

ここから次のようなストーリーが浮かび上がる。

"Tattoo"の最初のマスタリングは、I.B.C. Studiosに依頼された。
そこで、Side 1はDenis Blackham、Side 2は"MA"(?)というイニシャルのエンジニアがマスタリングを担当した。

その後、Side 2のラッカーの切りなおしが必要になったとき、リカッティングはI.B.C. Studiosではなく、Side 1のカッティング・エンジニアだった(そして、その時にはすでにI.B.C.を去っていた)Denis Blackhamに依頼された。
そんなわけで、420とDBサインの入ったB//2が出来上がった。

まぁ、ただの推論だけどね(笑)


さて、肝心の音のほうだが、このUKオリジナル・ファースト・プレスはすこぶる鮮度の高い音がすると思う。
とりわけ(アコギも含めて)ギターの音色が秀逸だ。

US初期盤(Polydor PD-5539)は、STERLINGでBob Ludwigがマスタリングを担当していて(ボクのもっているのは、A-3C-REPL/B-1Cで両面にSTERLING RL刻印がある)、ラディックらしい迫力のある音で鳴るが、鮮度的にはUKオリジナルに一歩譲る。

そんなわけで、"Who's That Coming"から"A Million Miles Away"への流れを楽しむには、UKオリジナルで聴くんである。


そうそう、ボクの入手した盤は、軽針圧のカートリッジでかけると"Tattoo'd Lady"で針飛びが激しく起こる。
それこそ、カートリッジが盤上でダンスしてるんじゃないかってくらい飛ぶ。
SPUならまったく飛ばないが、それでも”ぷっ”という軽い音が頻繁に聴こえる(おそらくそこで軽針圧のカートリッジなら飛んでいる)。
長いことアナログレコードを聴いているが、こんな飛び方をするやつは始めてだ。

特に傷はないし、A//1のラッカーはずっと使われているところをみるとカッティングの問題でもなさそうだから、スタンパーを作ったときのメッキ処理になんらかのトラブルでもあったんだろうか?

同じような症状があるという方がいらしたら、ぜひ教えてくださいな。

タグ:Rory Gallagher
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Free, HeartbreakerのUKオリジナル~ファーストプレスと謎のセカンドプレス [アナログ・コレクターの覚書]

先月、フリー(Free)の伝記本の翻訳版が出版されたこともあって、最近、ボクのTLにもフリーの話題がよく流れてくる。

ボクもフリーのことはかなり好きだが、若い頃から好きだったというわけではなく、2001年から2002年にかけて紙ジャケCDがリリースされた際に友人の影響で聴き始めたので、思い入れという点ではそれほど深くない。

ってことで、今回の翻訳本については、アマゾンにはまだ在庫ありだが(2017年11月2日時点)、とりあえず静観している。
1500部限定生産だというし、ボクより熱心なファンの方優先かなと。


<画像をクリックするとアマゾンに飛びます。>

もうしばらくしても売れ残っているようなら、購入しようかと思っている。

さて、今回のお題は"Heartbreaker"のUKオリジナルである。
なぜこのお題かといえば、TLに流れてきた話題のなかに、ヤフオクで「掲載写真ではセカンドプレスのジャケットと確認できるものについて初回プレスと銘打って出品されている」という話題があったからだ(当該オークションはすでに終了している)。

この話題に関連して仲間内で情報交換していたら、ボクがいままで知らなかったバージョンのジャケットが存在することを知った。
それから、実はこちらのほうが重要なのだが、ボクが持っているセカンドプレスが、Discogsにも掲載されていない謎のセカンドプレスだということに気づいたのである。

そんなわけで、UKオリジナル・ファーストプレスの特徴をセカンドプレスとの比較で明らかにしておくのと同時に、謎のセカンドプレスを紹介しようと思ったのであった。
(いつも通り640×480の画像なのでそれほど表示に負荷はかからないと思いますが、今回は数がとても多いのでご注意ください。全部で15枚あります。)

このレコード、ボクはとくに掘ったわけではないので、2枚しかもっていない。
上(手前のほう)がファーストプレス・ジャケットで、下(奥のほう)がセカンドプレス・ジャケットである。
(混乱がないように、すべての写真で、重ねて置いた上のほうをファーストプレス、下のほうをセカンドプレスにしてある。なお、あらたに存在を確認したものをセカンドプレス・ジャケットとすると下はサードプレス・ジャケットということになるが、あとで説明するように、あらたに存在を確認したものもファーストプレス・ジャケットとしてよいと思われるので、セカンドプレス・ジャケットとしておく。)


20171102-1.jpg


手持ち盤の比較では、ファーストプレス・ジャケットのほうがマゼンタが弱い(タイトルの紺もバンド名の紫も色が薄めになっている)が、これは紫外線の影響でマゼンタが退色したせいだろう。
少なくとも個体差のレベルなので、この点での判定はできないと思う。

それに対して、裏ジャケの差は歴然としている。


20171102-2.jpg


えっ?小さくて違いがわからない?
それでも、右上はわかるだろう。


20171102-5.jpg


そう、セカンドプレス・ジャケットには、右上にレコード番号のILPS9217が印刷されているが、ファーストプレス・ジャケットには印刷されていないのである。

他にも違いはある。
一つは右下の印刷会社のクレジットである。


20171102-4.jpg


ファーストプレス・ジャケットでは、大きなフォントで"Printed and made by Robor Ltd."だが、セカンドプレス・ジャケットでは、小さなフォントで"Printed and made by Robor Limited"となる。
フォントの大きさは比較なので単体だと判定しにくいが、最後が"Ltd."なのか”Limited"なのかで判定可能である。

また、これはこのレコードに独自のものではなく、アイランドのレコードに共通したことなのだが、中央下部のロゴの部分が、1973年にPeters Squareへオフィスを移動したことに伴って変わる。
ロゴの下が、"island records ltd/basing street london w11"と二段表記だったのが、住所表記が消えて"island records"という一段表記になるのだ。


20171102-3.jpg


背表紙も少し違う。
ファーストプレス・ジャケットのほうがフォントが大きい。でも、これは比較しないとわからないよね(笑)


20171102-6.jpg


さて、ここで、あらたに存在を確認したジャケットの話をしておこう。
それは、中央下部のロゴの下が"island records ltd/basing street london w11"と二段表記で、印刷会社表記が大きなフォントで"Printed and made by Robor Ltd."なのだが(ここまではファーストプレス・ジャケットの特徴に一致)、右上にレコード番号の表記がある裏ジャケットだ。

レコード番号表記は有り→無しというのも考えにくいので、無し→有りの順だろう。
ただ、前作"FREE AT LAST"の裏ジャケットにレコード番号表記があることからして、レコード番号表記無しというのは単純なミスだったと思われる。
ってことで、これもまたファーストプレス・ジャケットと言っていいんじゃないかと思うのである。
(ジャケットと盤は別々に製造されるわけだから、発売日までにレコード番号表記のあるジャケットも印刷されていたとすれば、その中にファーストプレスの盤が入っていた可能性もあるしね。)

ジャケットの見分け方の話はこのぐらいにして、インナースリーブや盤の話に移ろう。

あいにくボクのもっているセカンドプレスはインナースリーブが欠品だったので比較ができない。
ファーストプレスのインナースリーブは下記のようなものである。

20171102-8.jpg
20171102-7.jpg


セカンドプレスのインナースリーブは写真でしか見たことがないが、若干厚手の紙で、下部の両角がラウンドカットされ、上部の両角も斜めにカットされているようだ。

レーベルについては、ファーストプレスもセカンドプレスも同じである。


20171102-9.jpg
20171102-10.jpg


上がファーストプレスで下がセカンドプレスだが、セカンドプレスのほうがリムや背景の色が淡いという違いしかない。
これは個体差だと思う。

Runoutに目を移そう。

ファーストプレスのSide1のRunoutを見ると、手書きのMatrixで末尾にA-1とあるが、1の部分が横線で消してある。


20171102-11.jpg


そして、手書きのMatrixの反対側ぐらいのところに機械打ちのMatrixで末尾にA-2Uとあり、STERLING刻印が重なっている。
そう、このレコードはSTERLINGカッティング、つまりUSカッティングなのである。


20171102-12.jpg


Side2も同じようにB-1の1が横線で消され、機械打ちのMatrixで末尾にB-2Uとあり、こちらは重ならずにSTERLING刻印がある。
STRELING刻印の下にLHのイニシャルがあって、Lee Hulkoのカッティングであることがわかる。

以上がファーストプレスなのであるが、2Uってことはボツカッティングの1Uが存在するはずである。
まぁ、当然、テストプレスにしか存在しない。
このテストプレスを友人が持っているのだが、その友人によれば、A-1U/B-1Uは英カッティングで、鮮度抜群なのはもちろん、どうしてボツになったかわからないという素晴らしい音質だという。
スケール感抜群でドバーっと音場が広がるんだそうで・・・

確かに、普通のファーストプレス(ちなみに、うちの盤のマザー/スタンパーは、2RD/1RDである)はドバーっと音場が広がるような音ではないが、低域のよく効いた厚みのある音がズドーンと鳴るので、これはこれで悪くないと思う。
鮮度はともかく、ボクの好みの音だ。

それに対して、ボクのもっているセカンドプレスは、音はファーストプレスより広がるものの、低域が引き締まりすぎて迫力に欠ける。
まったく印象が違う音で鳴るのである。

このセカンドプレスが、どうして謎なのかって?
それは、こいつが、どうもUSカッティングでフランスプレスらしいからである。

手書きのMatrixであるが、これはSTERLINGとは違う。
実際、STERLING刻印はどこにもない。


20171102-14.jpg


かわりにこんなシンボルが刻んである。


20171102-15.jpg


スタンプではなくて手書きってところが気になるが、このシンボルはカリフォルニアにあるArtisan Sound Recordersのもので間違いないんじゃなかろうか。

さらに謎なのは、これである。


20171102-16.jpg


これは、フランスのプレス工場A.R.E.A.C.E.M.のシンボルだ。

セカンドプレスに、STERLINGとは異なるUSカッティングの、しかもフランスプレスの盤が突如出現するというわけである。

謎でしょ?

この謎の答えは・・・

さっぱりわからない。
(ガリレオの湯川教授風にお読みください 笑)

タグ:FREE
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PORTRA PART 3 [君がいる風景]

なんとなーく思い立ったときは、PORTRAで遊ぶ(笑)

以前このブログでも紹介した、リビングに飾ってあるユウの写真で遊んでみる。
1998年3月にローマで撮った写真だ。


20150516.jpg


今日はこんな感じ(笑)


20171029.JPG


こんな風に加工した写真は、スマホやiPadの壁紙になってたりする。


昼間ずっと、かなり激しく降っていた雨も、ようやくやんだ。
どうやら、台風は通り過ぎたようだ。

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