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Gary Moore, Corridors of PowerのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

先日、2月6日がゲイリー・ムーア(Gary Moore)の命日ということで、"Corridors of Power"(日本盤タイトルは「大いなる野望」)を引っ張り出して聴いていた。

現在、ボクはこのアルバムのUKオリジナル(Virgin V2245)を4枚持っている。


20170213.jpg


もちろんこの4枚、すべて同じものというわけではなく、少しづつ違っている。
しかも、たぶん、一番重要なものが欠けている(涙)

4枚も買ったのに、まだたどりつかないのである。
いやむしろ4枚も買ったから、一番重要なものが欠けていることに気づいたともいえる。
しかも、なお、その一番重要なものの特徴を完全につかめていないかもしれないのである。

今日はそんな聞くも涙語るも涙のお話をお聞かせしよう(大袈裟だっちゅうの 笑)。


最初に手に入れたのは、こいつであった。
「7インチ付ならファーストプレスだろー」という安易な発想で気軽に手にしたのがいけなかったのかもしれない。
そのままずぶずぶと泥沼に足をとられてしまった。

20170213-1.jpg


もうおわかりかと思うが、赤くて丸いステッカーがない。
このステッカーは、ご存知の通り、「ライブ音源を3曲収録した7インチEPがおまけでついてるよ~」という趣旨のことが(もちろん英語で)書いてあるものだ。

最初は、「きっと、きれいに剝がされちゃったんだろうな。」としか思っていなかった。

ボクはこういうステッカーとかにはそんなにこだわりのある方ではないので、「あったらそれにこしたことはないが、なければなくてもいいや」というスタンスだったりする。
(まぁ、「ステッカーを含めてジャケットとして完成品」と感じるような例外もあるにはあるが。)
だから、当初は、特にステッカー付を手に入れたいとも思っていなかった。

しかし、あるとき、ネットをうろうろしていて、「このアルバムの初版ジャケットは文字がエンボスになっている」という記述に出会ってしまう。

なに?エンボス?
うちのはエンボスではないのだ。
ボクは真っ青になった(別に高いレコードじゃないのでウソですけどね 笑)。

エンボスとなったら話は別である。
それはもう、エンボスなしでは初版ジャケットではない。
ステッカーなら「剥がされたんだろうーなー」で済むが、エンボスでは「消されたんだろーなー」というわけにはいかないのである。

幸いこのレコード、そのへんにゴロゴロしている。
しかも、ステッカー付だけど7インチEPがついてないものとなったら、3桁価格の叩き売りも珍しくない。

ここでスケベ心が顔を出した。

うちのはステッカーがないけど7インチEPがついてるんだから、ステッカー付7インチEPなしを買ってきて、チェンジしちゃえばいいじゃん♪

浅はかだった・・・
浅はかさゆえに、さらに泥沼に足をとられることになってしまった。

この時点でボクは、ステッカー付ならエンボス仕様だと思い込んでいたのである。

とあるレコードのオークションで勝ったとき、セラーが即決で出しているものの中にこのレコードのステッカー付7インチEPなしがあったのでついでに買ってみたのだが・・・


20170213-2.jpg


エンボスじゃないっ!
ボクは凍り付いた(もちろん、ウソです 笑)。

こうなったら、もうエンボスを確認して買うしかない。
7インチEPなしが2枚もあるのも癪に障るので、完品を買ってみた。


20170213-3.jpg


確認して買ったんだから当然だが、無事エンボスであった。
えっ、よくわからない?


20170213-4.jpg


これならわかるでしょう?

このエンボスを眺めていて、ふっと思い出した。
このシャドウが入ったエンボスの記憶があったから、Queen, "Jazz"のエンボスずれをシャドウ装飾と思い込んだのかもしれない。

話しをもとにもどそう。
この時点で一つ引っ掛かっている事実はあったのだが、まぁそれは何となく忘れて(笑)月日は過ぎた。

そしてある日、ボクはDUでジャケットがおそろしく美品のエンボス付を見つけた。
7インチEPがついてないので3桁価格の叩き売りである。
手持ちのエンボス付のジャケットは少しだけくたびれていたことも思い出して、即購入決定した。


20170213-5.jpg


まぁ、写真じゃ美品だってことまではよくわからないよね(笑)

さて、こうして4枚のUKオリジナルがそろったわけだが、ひっくり返してみると、なかなかおもしろい。


20170213-6.jpg


グラデーションの雰囲気を醸し出しているのは目の錯覚や写真の写り具合の問題ではない。
購入した順番に並べているだけなのだが、確かに裏ジャケのグレイが徐々に明るくなっているのである。
まぁ、でも、これはきっとただの偶然よね(笑)

それより、「なんで付箋が貼ってあんの?」と思った方が多いと思うが、この付箋に書いてあるのは、(もうほとんど見当がついているとは思うけれど)Matrixである。

手持ちの4枚のMatrixは以下のようになっている。

ステッカーなしエンボスなし LP A1/B3 EP A1/B2
ステッカーありエンボスなし LP A2/B3 EP なし
ステッカーありエンボスあり LP A2/B3 EP A2/B1
ステッカーありエンボスあり LP A2/B1 EP なし

お気づきだろうか?
手持ち盤ですべての面のMatrix1がそろっているのである。
つまり、LP A1/B1 EP A1/B1という盤が存在しうるのである。
存在しうるということは、実際に存在しているに違いない。
(ちなみに、Discogsには、このUKオリジナルのMatrix末尾情報はまったく出ていない。)

ぎゃー
5枚目を買わないといけないのかー

では、さっさとオールマト1探しをすればいいかというと、実は未解決の問題が一つ残っているのだ。

手持ち盤の4枚中3枚の背表紙はこうなっている。


20170213-7.jpg


しかし、1枚の背表紙は、こうなっているのである。


20170213-8.jpg


まるでシャドウ装飾のようになっているのである。
この幻のシャドウスパインこそが初版ジャケではないか?(笑)
なーんてね。

ただし、このシャドウスパインのジャケは、いわゆるエンボス・ジャケではない。
だから、一般的にはレイトである。
ってことで、まぁ、いい加減な仕事になって、ズレてるだけの気がしないでもない(笑)

しかし、である。
背表紙上端のV2245というレコード番号と下端のVIRGIN RECORDSはまったくズレていないことや、そもそも初版と言われているエンボス・ジャケのGary Mooreのエンボスがシャドウ仕様になっていることが、どうにも引っ掛かる。

もしかして、当初は表ジャケのGary Mooreも含めて白のシャドウ仕様だったのが、リリース直前に変更になったんだけど、背表紙だけ修正し忘れた、というミスジャケとかさ・・・
で、その後エンボス仕様が決定して、一般にファーストプレスとして出回っているジャケができたとか・・・

なーんてことはないよね?
やっぱり、いい加減な仕事でズレてるだけかなぁ?(笑)

タグ:Gary Moore
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コメント 4

AKIRA

厄介な話ですねぇ〜。

背の文字は多分・・・版ズレだと思います。
82年だとまだ版下で色指定の時代だからズレでしょうね。
特に刷り始めと後半では版ズレは確実に起こっていますね。

製版〜印刷がデジタルの時代になると
こうした版ズレは限りなく減りましたね。

笑えるのが
Georgeの「Somewhere In England」のブート。
最初は80年代に登場していますが
グリーンの文字が見事に版ズレ。
抜き合わせがうまくできない時代だから、まぁ当前のズレなのですが
最近流通しているヤツは全てデジタルで作り直している版なので
ずれが無い(笑)キレイすぎます。
版ズレしているのが80年〜90代前半製造、版ズレ無しは2000年代後半以降のデジタル製版でも製造と・・・判断基準の一つになりますね。

こうして80年代から現在まで作り続けられるブートもめずらしいですよね。
by AKIRA (2017-02-13 10:41) 

想也

AKIRAさん、どうも~

版ズレの可能性は高いとは思うんですが、記事にも書いてある通り、同じ背表紙の上端(V2245)と下端(VIRGIN RECORDS)がまったくズレてないのが不可解でして。
真ん中だけズレるって、どうやったらそうなるんでしょ?
左右にズレるならわからないことはないですが、上下(写真で言えば左右ですが 笑)にズレるってありえない気がするんですが。
ってことで、版ズレだと断定できません(笑)

ちなみに、GeorgeのSomewhere in Englandのブートは15年以上前に買ったやつがうちにもありますが、あれ、80年代のブートにも出来の良いやつと悪いやつがあるようで、うちのはまったくズレてませんよ。
なので、ズレてないのは2000年代後半ものとは言えないと思います。
でも、これは、どのみちブートなんで、どーでもいいですよね(笑)


by 想也 (2017-02-13 13:10) 

AKIRA

なるほど。
そうなると・・・断定できないですね。
となると、背は意図ある白影ってことになりますね。

表ジャケの赤は大きい面なので1ミリ以下のズレはわからないくらいで、背の細かい欧文のみ目立ったのかな?って思った次第。
特色だけ後で刷り重ねる場合よくあるので。

Somewhere〜80年代でズレていないやつあるんですねぇ。
僕の80年代ヤツは表のグリーン文字と背のグリーンが少しズレていて裏はぴったり。近年のヤツは全てぴったり。
そうそう、もう1点見分け箇所?がありました。
80年代のブートは原本(ジャケから)写真製版しているのでモノクロ部の網点がキレイじゃなくモアレ起こしています。
しかし近年のヤツはデジタルなスキャン後にモアレ除去しているため網点すら見えない感じで・・・・
所詮ブート(笑)どうでもいい話でした(汗)
by AKIRA (2017-02-13 14:34) 

想也

AKIRAさん

シャドウスパインは、可能性としては版ズレの可能性が高いとは思うんですよ。
ただ、決めてに欠けるんですよねぇ・・・

うちのSomewhere in Englandはモアレもまったくありませんねぇ。
まぁ、ブートなんで、いつのものかより、完成度のほうが重要でしょう。
近年のはまったく見たことがないので、もし手持ちより完成度高いなら欲しいかも(笑)

by 想也 (2017-02-14 01:04) 

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