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The Police, SynchronicityのUSオリジナル(パート3) [アナログ・コレクターの覚書]

ポリス(The Police)「シンクロニシティ(Synchronicity)」のUSオリジナル盤だが、以前の記事(http://sawyer2015.blog.so-net.ne.jp/2016-12-18)を書いたあと、もう一枚買ってみた。

ってことで、手持ちは3枚になった。


20170506-1.jpg


3枚手に入れて並べて眺めると、93種類あるってのをあらためて思い知らされる。
帯一本単位でも写真の配列が同じものが一つもない。

さて、今回手に入れた盤の話をしよう。

以前の記事の最後にも書いたように、ES(Electrosound Group Midwest, Inc.)工場産の半透明盤を探す必要があったのだが、それを手に入れたわけではない。

もともと3桁価格でゴロゴロしているレコードなので高いお金を払う気にはならず、ebayで探すという選択肢はなかった。
ヤフオクの格安レコードまとめ買いとかで、うまいこと手にはいらないかと企んでいたのだが、そううまくはいかない。

もっとも、3枚目は、ヤフオクの格安レコードまとめ買いで手に入れたものではあるのだ。
でも、格安すぎてMatrix末尾は聴くに聴けなかったし、このフライヤーが手に入ればいいやって気持ちで落札したものなので、届いたものは、確かに半透明盤ではあったもののES工場産ではなかったのである(まぁ、そんなにうまくいくもんじゃないよね 笑)。


20170506-2.jpg


さて、では、3枚目はどんな盤だったかというと、RCA工場産の末尾5/5(つまりRCA5/RCA5)というものだった。
両面にMASTERDISK刻印があり、Side1にのみRL刻印がある。

Matrix末尾5/5なので初期プレスと言っていいのか微妙だが、それでも先に書いたように半透明盤なので、初期プレスの仲間に入れてもいいだろう。

3枚目が届いたとき、「またRCA工場産かよー しかも5/5とか思いっきり進んでんじゃんかよー」とがっかりしたのだが、しばらくして、ボクはふっと疑問に思った。

「なんでまたRCA工場産なんだ?」

紙ジャケ探検隊がよく言っていることだが、アメリカからの輸入レコードは西海岸から船で運ばれたのか、日本国内にあるのは西海岸産のものが多い。

ってことは、国内にあるものをテキトーに買えば、西海岸産に当たる確率はかなり高いはずである。

「それなのになんでまたRCA工場産なんだ?」

以前の記事では、東海岸向けがEUR(EUROPADISK)工場産で、中部向けがRCAのインディアナ工場産だとすると、西海岸向けはES工場産てことになるはずだという結論だった。
そうだとすると、テキトーに買えばES工場産に当たりそうなもんである。

「それなのになんでまたRCA工場産なんだ?」

ここでようやくボクは自分の間違いに気づく。
そもそも、ES工場産は西海岸向けではなかったんじゃないか。

ってことで、ボクはDiscogs掲載の大量のUS盤データと再び向き合ってみたのだった。
そこでいくつかの分析結果を導き出すことができたのだが、これがなかなかに興味深い。
(見落とし等による間違いがあったら教えてください。)

1. EURはMatrix末尾4/4までしかない。
2. ESはMatrix末尾3/3までしかない。
3. RCAはMatrix末尾6/6まである。

さて、ESが西海岸向けだとすると、ラッカー数が一番少ないのはおかしい。
ニューヨークのEUR(EUROPADISK)が東海岸として(ちなみに、EUROPADISKはUK等外国向け原盤のメタル処理もしていたようだ)、ESとRCAのどちらが中部向けでどちらが西海岸向けかといえば、これはもう倍のラッカーが切られているRCAが西海岸向けだろう。

どうやら、ボクは勘違いをしていたようだ。
テキトーに買ったらRCAが来たというのは必然だったのである。

では、A&Mは西海岸の会社だからRCA工場産がオリジナルなのかというと、これはどうも違いそうだ。

Matrix末尾のプリフィックスがMの盤があり、これがどうやらロサンゼルスにあるモナーク(Monarch Record Mfg. Co.)工場産のようで、また、先行シングル「見つめていたい」(Every Breath You Take)のテストプレスがモナーク工場産であることも情況証拠にくわえて、紙ジャケ探検隊の10年前の特集記事ではモナーク工場産がオリジナルと推定されていたのだが、A&Mとモナーク工場との長年の関係を考えると、確かにこの可能性はある。
(ちなみに、モナーク工場は、「シンクロニシティ」の初期プレスにおいてはメイン工場として使われていなかったようなので、初期プレスのモナーク工場産は相当に希少だと思う。レイトの―つまり透けない―モナーク工場産ならやまほど転がってるけど。)

でも、ボクは、もう一つの可能性を考えている。
ES工場産がオリジナルの可能性である。

何故中部向け工場産がオリジナルになるのかと問われるとその疑問には答えられないのだが(笑)、どうにも気になる事実が二つあるのだ。

一つは、Discogs上の大量のUS盤データを眺めていて気づいたことなのだが、「EURとRCAは片面にしかRLがないものがほとんどなのに、ESはすべて両面にRLがある」のだ。
なんだか、最初にRLがカッティングしたのはESだって気がしてくるでしょ?(笑)

それから、popsike.comで検索して発見したのだが、2010年に落札されているUSテストプレス(半透明盤)がElectrosound Group Midwest. Inc. 製なのである。

ってことで、やっぱりES製半透明盤をなんとか手に入れたいのである。


でも、実を言うと、あんまり、いや、まったく必死になっていない(笑)
2枚目として手に入れた半透明盤RCA3/RCA1が、すこぶる良い音だからである。

3枚目を手に入れたので、B1「見つめていたい」で比較視聴してみたのだが、半透明盤RCA3/RCA1が音色・分離・立体感においてダントツだった。
透けないEUR4/EUR1は、半透明盤RCA3/RCA1のスタンパーがそのままなまった感じ。
半透明盤のRCA5/RCA5は、なまった感じはまったくしないのだが、なんだか少し音が痩せて迫力が削がれている。

まぁ、比較しなきゃどれもRLカッティングらしい良い音なんだけどね(笑)

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