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Rory Gallagher, TattooのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

<他力本願寺さんから、Side 2のRunoutの”MA"に見える文字について、目から鱗のご指摘をいただきましたので、該当箇所を修正しました。 2017年11月16日21:30>

ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)"Tattoo"のUKオリジナル(Polydor 2383 230)を買ってみた。

1973年11月11月(つまり、44年前の今日)にリリースされたこのアルバム、キャッチ―な"Tattoo'd Lady"で始まるSide 1も良いが、ボクはSide 2の2曲目"Who's That Coming"から"A Million Miles Away"の流れが好きで好きでたまらない(笑)


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UKオリジナルのジャケットは、マットな薄手の紙でペラペラなのだが、これはこれで独特の雰囲気があって良い。

ぐっと近寄ってみると、なんとなく3D的に見えたりもするし(気のせいだっちゅうの)。


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スタジオ風景の写真を並べた裏ジャケットも実に素敵だ。


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裏ジャケットの片隅に、何やら書き込みが・・・


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どうやら、このレコードの以前の所有者は”Wendy"さんというらしい。
"Wendy"かぁ、きっと、可愛い女の子に違いない。
って、今はすでにばあちゃんか(笑)

なーんてことはどうでもいいよね(笑)

さて、今回入手したのはUKオリジナル・ファースト・プレスだ。
1973年のPolydorなので、レーベルはこの通り、リムに凸のないフラット・レーベルである。


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Matrix末尾については、DiscogsにはA1/B2しか出ていないが、今回ボクが入手したものはA1/B1なので、これがファースト・プレスでいいんだと思う。

まず、Side 1のMatrixを見てみよう。


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次のように刻印されているのがわかるだろうか。

2383 233 A//1 1 1

2383 233が消されているのは、番号を間違えたからだ。
正しいカタログ番号は2383 230なのである。

ってことで、隣に手書きで書いてある。


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ちなみに、A//1 1(凸) 1(凹)の右側には何も刻印はない。
つまり、このSide 1は、Matrix末尾A//1のラッカーから作られた最初のスタンパーでプレスされたもののようだ。

手書きの2383 230の左側には、こんなサインがある。


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"Bilbo"といえば、Denis Blackhamが自分のマスタリングしたラッカーに刻むサインだ。
ってことで、Side 1はDenis Blackhamによるマスタリングであることがわかる。

では、Side 2も彼のマスタリングかというと、どうやら違うようだ。

まずSide 2のMatrixを見てみよう。


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次のように刻まれているのがわかるだろうか。

2383 233 B//1 1 1(ちなみに、Side 2のほうは、このあと凸の10が刻まれている。)

Side 1と同じように2383 233が消されている。その左側に手書きで正しい番号が書かれているのも同じだ(同じなので写真は割愛)。

しかし、そのさらに左にあるのは、こんなサインなのである。


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そして、"Bilbo"も"DB"もない。
この"MA"(?)ってのが誰かはわからないが、マスタリング・エンジニアのサインなんじゃなかろうか。

他力本願寺さんのご指摘で気づきました。
ここの"MA"に見える文字、天地ひっくりかえすと尖った文字で"DB"に見えます!
ってことで、Side 2もDenis Blackhamのカッティングということでよろしいかと。

さて、さっき書いたように、DiscogsにはA1/B2の情報しか出ていないが、その情報と比較すると、なんとなく経緯が見えてくる気がする。

Side 1についてはA//1なのでスタンパー番号が進んでいるだけなのだが、Side 2のB//2は、ボクの手に入れたB//1と比べると大きな違いが二つある。

一つは、B//2には、Matrixのカタログ番号間違いがない、つまり、正しく"2383 230 B//2"と刻印されていて訂正されていない。
もう一つは、B//2にはスタンパー番号の前に420という数字が刻まれている。この420はB//1にはない。

このレコードがリリースされたのが1973年11月11日である。
そして、Denis BlackhamがI.B.C. Studiosを去ったのも1973年なのだ。
Discogsを見ると、彼は、I.B.C.を去った後、Phonodisc Ltd.を含むさまざまなスタジオで仕事をしたとある。
420という数字はPhonodisc Ltd.でプレスされたことを示すが、外部マスタリングを示すイニシャルがなければマスタリングもPhonodisc Ltd.で行われたということだろうし、その420が刻まれたSide 2のRunoutには"DB"のサインも刻まれているようだ。

ここから次のようなストーリーが浮かび上がる。

"Tattoo"の最初のマスタリングは、I.B.C. Studiosに依頼された。
そこで、Side 1はDenis Blackham、Side 2は"MA"(?)というイニシャルのエンジニアがマスタリングを担当した。

その後、Side 2のラッカーの切りなおしが必要になったとき、リカッティングはI.B.C. Studiosではなく、Side 1のカッティング・エンジニアだった(そして、その時にはすでにI.B.C.を去っていた)Denis Blackhamに依頼された。
そんなわけで、420とDBサインの入ったB//2が出来上がった。

まぁ、ただの推論だけどね(笑)


さて、肝心の音のほうだが、このUKオリジナル・ファースト・プレスはすこぶる鮮度の高い音がすると思う。
とりわけ(アコギも含めて)ギターの音色が秀逸だ。

US初期盤(Polydor PD-5539)は、STERLINGでBob Ludwigがマスタリングを担当していて(ボクのもっているのは、A-3C-REPL/B-1Cで両面にSTERLING RL刻印がある)、ラディックらしい迫力のある音で鳴るが、鮮度的にはUKオリジナルに一歩譲る。

そんなわけで、"Who's That Coming"から"A Million Miles Away"への流れを楽しむには、UKオリジナルで聴くんである。


そうそう、ボクの入手した盤は、軽針圧のカートリッジでかけると"Tattoo'd Lady"で針飛びが激しく起こる。
それこそ、カートリッジが盤上でダンスしてるんじゃないかってくらい飛ぶ。
SPUならまったく飛ばないが、それでも”ぷっ”という軽い音が頻繁に聴こえる(おそらくそこで軽針圧のカートリッジなら飛んでいる)。
長いことアナログレコードを聴いているが、こんな飛び方をするやつは始めてだ。

特に傷はないし、A//1のラッカーはずっと使われているところをみるとカッティングの問題でもなさそうだから、スタンパーを作ったときのメッキ処理になんらかのトラブルでもあったんだろうか?

同じような症状があるという方がいらしたら、ぜひ教えてくださいな。

タグ:Rory Gallagher
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Free, HeartbreakerのUKオリジナル~ファーストプレスと謎のセカンドプレス [アナログ・コレクターの覚書]

先月、フリー(Free)の伝記本の翻訳版が出版されたこともあって、最近、ボクのTLにもフリーの話題がよく流れてくる。

ボクもフリーのことはかなり好きだが、若い頃から好きだったというわけではなく、2001年から2002年にかけて紙ジャケCDがリリースされた際に友人の影響で聴き始めたので、思い入れという点ではそれほど深くない。

ってことで、今回の翻訳本については、アマゾンにはまだ在庫ありだが(2017年11月2日時点)、とりあえず静観している。
1500部限定生産だというし、ボクより熱心なファンの方優先かなと。


<画像をクリックするとアマゾンに飛びます。>

もうしばらくしても売れ残っているようなら、購入しようかと思っている。

さて、今回のお題は"Heartbreaker"のUKオリジナルである。
なぜこのお題かといえば、TLに流れてきた話題のなかに、ヤフオクで「掲載写真ではセカンドプレスのジャケットと確認できるものについて初回プレスと銘打って出品されている」という話題があったからだ(当該オークションはすでに終了している)。

この話題に関連して仲間内で情報交換していたら、ボクがいままで知らなかったバージョンのジャケットが存在することを知った。
それから、実はこちらのほうが重要なのだが、ボクが持っているセカンドプレスが、Discogsにも掲載されていない謎のセカンドプレスだということに気づいたのである。

そんなわけで、UKオリジナル・ファーストプレスの特徴をセカンドプレスとの比較で明らかにしておくのと同時に、謎のセカンドプレスを紹介しようと思ったのであった。
(いつも通り640×480の画像なのでそれほど表示に負荷はかからないと思いますが、今回は数がとても多いのでご注意ください。全部で15枚あります。)

このレコード、ボクはとくに掘ったわけではないので、2枚しかもっていない。
上(手前のほう)がファーストプレス・ジャケットで、下(奥のほう)がセカンドプレス・ジャケットである。
(混乱がないように、すべての写真で、重ねて置いた上のほうをファーストプレス、下のほうをセカンドプレスにしてある。なお、あらたに存在を確認したものをセカンドプレス・ジャケットとすると下はサードプレス・ジャケットということになるが、あとで説明するように、あらたに存在を確認したものもファーストプレス・ジャケットとしてよいと思われるので、セカンドプレス・ジャケットとしておく。)


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手持ち盤の比較では、ファーストプレス・ジャケットのほうがマゼンタが弱い(タイトルの紺もバンド名の紫も色が薄めになっている)が、これは紫外線の影響でマゼンタが退色したせいだろう。
少なくとも個体差のレベルなので、この点での判定はできないと思う。

それに対して、裏ジャケの差は歴然としている。


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えっ?小さくて違いがわからない?
それでも、右上はわかるだろう。


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そう、セカンドプレス・ジャケットには、右上にレコード番号のILPS9217が印刷されているが、ファーストプレス・ジャケットには印刷されていないのである。

他にも違いはある。
一つは右下の印刷会社のクレジットである。


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ファーストプレス・ジャケットでは、大きなフォントで"Printed and made by Robor Ltd."だが、セカンドプレス・ジャケットでは、小さなフォントで"Printed and made by Robor Limited"となる。
フォントの大きさは比較なので単体だと判定しにくいが、最後が"Ltd."なのか”Limited"なのかで判定可能である。

また、これはこのレコードに独自のものではなく、アイランドのレコードに共通したことなのだが、中央下部のロゴの部分が、1973年にPeters Squareへオフィスを移動したことに伴って変わる。
ロゴの下が、"island records ltd/basing street london w11"と二段表記だったのが、住所表記が消えて"island records"という一段表記になるのだ。


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背表紙も少し違う。
ファーストプレス・ジャケットのほうがフォントが大きい。でも、これは比較しないとわからないよね(笑)


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さて、ここで、あらたに存在を確認したジャケットの話をしておこう。
それは、中央下部のロゴの下が"island records ltd/basing street london w11"と二段表記で、印刷会社表記が大きなフォントで"Printed and made by Robor Ltd."なのだが(ここまではファーストプレス・ジャケットの特徴に一致)、右上にレコード番号の表記がある裏ジャケットだ。

レコード番号表記は有り→無しというのも考えにくいので、無し→有りの順だろう。
ただ、前作"FREE AT LAST"の裏ジャケットにレコード番号表記があることからして、レコード番号表記無しというのは単純なミスだったと思われる。
ってことで、これもまたファーストプレス・ジャケットと言っていいんじゃないかと思うのである。
(ジャケットと盤は別々に製造されるわけだから、発売日までにレコード番号表記のあるジャケットも印刷されていたとすれば、その中にファーストプレスの盤が入っていた可能性もあるしね。)

ジャケットの見分け方の話はこのぐらいにして、インナースリーブや盤の話に移ろう。

あいにくボクのもっているセカンドプレスはインナースリーブが欠品だったので比較ができない。
ファーストプレスのインナースリーブは下記のようなものである。

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セカンドプレスのインナースリーブは写真でしか見たことがないが、若干厚手の紙で、下部の両角がラウンドカットされ、上部の両角も斜めにカットされているようだ。

レーベルについては、ファーストプレスもセカンドプレスも同じである。


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上がファーストプレスで下がセカンドプレスだが、セカンドプレスのほうがリムや背景の色が淡いという違いしかない。
これは個体差だと思う。

Runoutに目を移そう。

ファーストプレスのSide1のRunoutを見ると、手書きのMatrixで末尾にA-1とあるが、1の部分が横線で消してある。


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そして、手書きのMatrixの反対側ぐらいのところに機械打ちのMatrixで末尾にA-2Uとあり、STERLING刻印が重なっている。
そう、このレコードはSTERLINGカッティング、つまりUSカッティングなのである。


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Side2も同じようにB-1の1が横線で消され、機械打ちのMatrixで末尾にB-2Uとあり、こちらは重ならずにSTERLING刻印がある。
STRELING刻印の下にLHのイニシャルがあって、Lee Hulkoのカッティングであることがわかる。

以上がファーストプレスなのであるが、2Uってことはボツカッティングの1Uが存在するはずである。
まぁ、当然、テストプレスにしか存在しない。
このテストプレスを友人が持っているのだが、その友人によれば、A-1U/B-1Uは英カッティングで、鮮度抜群なのはもちろん、どうしてボツになったかわからないという素晴らしい音質だという。
スケール感抜群でドバーっと音場が広がるんだそうで・・・

確かに、普通のファーストプレス(ちなみに、うちの盤のマザー/スタンパーは、2RD/1RDである)はドバーっと音場が広がるような音ではないが、低域のよく効いた厚みのある音がズドーンと鳴るので、これはこれで悪くないと思う。
鮮度はともかく、ボクの好みの音だ。

それに対して、ボクのもっているセカンドプレスは、音はファーストプレスより広がるものの、低域が引き締まりすぎて迫力に欠ける。
まったく印象が違う音で鳴るのである。

このセカンドプレスが、どうして謎なのかって?
それは、こいつが、どうもUSカッティングでフランスプレスらしいからである。

手書きのMatrixであるが、これはSTERLINGとは違う。
実際、STERLING刻印はどこにもない。


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かわりにこんなシンボルが刻んである。


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スタンプではなくて手書きってところが気になるが、このシンボルはカリフォルニアにあるArtisan Sound Recordersのもので間違いないんじゃなかろうか。

さらに謎なのは、これである。


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これは、フランスのプレス工場A.R.E.A.C.E.M.のシンボルだ。

セカンドプレスに、STERLINGとは異なるUSカッティングの、しかもフランスプレスの盤が突如出現するというわけである。

謎でしょ?

この謎の答えは・・・

さっぱりわからない。
(ガリレオの湯川教授風にお読みください 笑)

タグ:FREE
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Wynton Kelly, Kelly GreatのUSステレオ・オリジナルのこと [アナログ・コレクターの覚書]

先々週、レコード・コレクターズ11号を買いにいったレコード店で、1960年にVee Jay Recordsからリリースされた(録音は1959年8月)ウィントン・ケリー(Wynton Kelly)"Kelly Great"のUSステレオ盤を手に入れた。


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コーティングの美しい(写真にコーティング感が出ていないのはカメラの腕のせいです 笑)ジャケットは、オリジナルの風格を醸し出しているが、これは初盤ジャケットではない。

なぜなら、上部のアルバム・タイトル"Kelly Great"の"Kelly"と、下部に筆記体で書かれた"Wynton Kelly"の"Kelly"のいずれもが、初盤ジャケではスペルを間違って"Kelley"となっているからである。
ボクの手に入れたものは、写真の通り、正しく"Kelly"となっている。

そもそも、レコード番号も違っている。
このレコード、初盤はモノラルがVJLP-1016で、ステレオがVJSR-1016だが、1960年中に、モノラルがVJLP-3004、ステレオがVJSR-3004にレコード番号を変更して再発されている。
ボクの手に入れたものはVJSR-3004なのである。

レーベルも変更されていて、初盤はモノラルがマルーン、ステレオがシルバー(Discogsにはゴールドと書いてあるが画像がないし、LondonJazzCollecorのHPにはシルバーの画像が出ているので、シルバーとゴールドの関係自体もよくわからないが、シルバーということにしておく)だが、再発では、モノラル・ステレオともにレインボーリム楕円ロゴの黒レーベルとなる。
ってことで、ボクの手に入れたもののレーベルはこれだ。


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DGがないから初期盤でもないだろーって声も聞こえてきそうだが、DGはプレス機由来なので、60年代になると、プレス時期よりは、旧型のプレス機でプレスされたか新型のプレス機でプレスされたかの違いにすぎない場合もある。
仮に新型のプレス機ってのがステレオ盤のプレス用に導入されたとすると、ステレオ盤の場合には、むしろDGがないほうがいいってこともあるんじゃないかと思ったりもする。
だから、DGなしでいいのである(笑)

ってことで、ジャケット・レコード番号・レーベルの三点セットで、セカンドプレスに認定である。
当時のジャズ・レコードのステレオ盤のプレス枚数から考えて、セカンドプレスの初期盤は、音質的にはほとんどファーストプレスと変わらないだろう。

Vee Jayのレーベルは、1963年には、ロゴデザインが括弧ロゴに変わるので、ボクの手に入れたものは1960年から1963年の間にプレスされたものである。
ステレオ盤ということも合わせて考えれば、初期プレスと認定していいんじゃないかと思う。
ってことで、音質も、ファーストプレスとほとんど変わらないに違いない。

しかも、前に"Kelly At Midnite"のことを話題にしたことがある(WYNTON KELLY: KELLY at midnite)が、Vee Jayの当時のステレオ録音て、かなり力が入っていて凄いのである。

このレコードの裏面には、"SOUNDATA"と題されたクレジットが、ステレオ録音にいかに力を入れているかを誇示するかのようにデカデカと掲載されている。


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実際、かなり凄い音がする。
ジャケに難ありの部分もあったせいで格安だったので、実に良い買い物だったと思う。


しかーし、ボクは気づいてしまったのである。
(やっぱり、そういう展開か!って声が聞こえてくるなぁ 笑)

何に気づいたかと言えば、「ファーストプレスとほとんど変わらない」とは言えないということに気づいてしまったのである(涙)

レーベル写真を見ていただければわかるように、このレコードのマスター番号は60-1346/60-1347である。
このスラッシュの前の60は、マスタリングをした年を表しているんだと思う。

ところが、ボクの手に入れた盤のRunoutを見ると、Side 1にはST-61-1346とある(Side 2はST-60-1347で間違えていない)。
60を61と間違えるというのは、カッティングが60年に行われているとすると、ちょっと考えられない。カッティングした時点で61年になっていなければ、61と間違えることはないだろう。

そう思って、Runoutをよく見てみると、薄く次のように刻まれている。

Side 1 8-4-61
Side 2 8-9-61

これ、どう考えても、Side 1は61年8月4日に、Side 2は61年8月9日にカッティングしましたってことだよねぇ。。。


なんてことだっ!
ボクの手に入れたセカンドプレスは、リリース翌年にリカッティングされた盤だったのだっ!

しかし、当時のステレオ盤なんてほとんど売れなかっただろうし、何故こんなにすぐにリカッティングなんてしたのか、まったく見当がつかない。

最初のカッティングに重大な欠陥でも見つかったんだろうか?
そうだとすると、Side 1のST-61-1346も間違いではなく、61年にリマスタリングー場合によってステレオリミックスもありうるか?―が行われてマスターテープ自体が更新されていた可能性だってある。

うーん、ステレオ初盤が聴いてみたいなぁ。

何かご存知の方、ぜひ教えてくださいな。

タグ:Wynton Kelly
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Bruce Springsteen, Born in the U.S.A.のUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

今日9月23日はボス(Bruce Springsteen)の誕生日である。
ってことで、なんとなくこのレコードを選んで聴いている。


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手前は見ての通り帯付き日本盤だが、奥の3枚はすべてUS盤である。
US盤が3枚あるが、別に掘ったわけではない(笑)

一番最初に買ったのは日本盤(CBS/Sony 28AP 2850)だった。
シュリンクがそのまま残っているので、今もなお、ジャケや盤だけでなく帯まで美品のニアミントである。

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US盤のインナースリーブの表裏を表側、両面印刷歌詞カードの表裏を裏側に印刷した見開きインサートと、解説を表側、歌詞の対訳を裏側に印刷した見開きインサートという、二種類のインサートが付いている。
帯もさることながらインサートの違いもあるので、なんとなく持っていたい日本盤である。

これが輸入メタル原盤使用とかだったら、もう日本盤だけ持ってればいいやってことになるのだが、あいにくこのレコードは日本独自カッティングで、いかにも日本盤らしい、優等生的な、おもしろくない音だ。

ってことで、確かヤフオクで何かのついでに、テキトーに1枚目のUS盤(Columbia QC 38653)を買ってみた。

この1枚目のレコードときたら、まったく確認もせずにテキトーに買ったものだから、インナースリーブも歌詞インサートも付属していないうえに、思いっきり聴きこまれた盤は、すっかりボロボロである。
これじゃ数百円でも高いぞ。

仕方がないので2枚目である。
数百円のレコなので、やっぱりヤフオクで何かのついでだったと思うが、今度は、インナースリーブや歌詞インサートが付属しているのをしっかり確認して購入した。
盤の状態もとても良かった。

めでたしめでたし。
のはずだったのだが、あるときボクは気づいてしまった。

手持ちのUS盤2枚は同じMatrixで、次のようなものだ。

P PAL-38653- 3BB MASTERDISK RL
(H-MP) P PBL 38653 G2N G1

末尾3BBとかラッカー切りまくってるレコードで、たまたま買った2枚がまったく同じMartixってのもおそろしい偶然だと思うが、そんなことよりボクが目を奪われたのはMASTERDISK RLの刻印である。
そう、Bob Ludwigのカッティングなのだ。

MASTERDISK刻印はSide 1にしかないし、Side 2はそもそもMatrix末尾の付け方が違っているから、明らかにレイトプレスで、ラッカーを切りなおしたものだと思う。
ってことは、このレコード、オリジナルは両面MASTERDISK刻印有りのはずである。

だいたい、手持ちのUS盤の音は、いまいちシャキッとしてなかったもんなぁ。
そんなわけで、3枚目を買う羽目になったわけである。


20170923-3.jpg


まぁ、見た目は2枚目と同じだ。
US盤は、表にボス、裏にThe E Street Bandのメンバー個別写真と集合写真をあしらったインナースリーブに、一回り小さい両面モノクロ印刷の歌詞インサート付きである。

ボクが手に入れた両面RL盤のMatrixは次の通りだ。

P AL-38653 - 3AF MASTERDISK RL
P BL-38653 - 2AM MASTERDISK RL

見事に2桁末尾である(涙)
(しかも、コロンビアのMatrix末尾にはMは使わないはずなんだが・・・Ludwigが間違えた? 笑)

とはいえ、ピットマン工場産ぽいし、音自体はLudwigカットを十分に堪能できるものなので、とりあえず満足してはいたのだが・・・

Matrix末尾1桁の盤が手に入れられたらそれに越したことはない。

3A/2Aなんてのが初回盤として存在するんだろうかとDiscogsを見てみると、ホワイト・レーベルのプロモ盤は掲載されておらず、プロモ・スタンプのあるジャケに入った通常盤のMatrx末尾が一番若くて3A/2Eだった。

ほかに、3A/2Hとか3F/2Aというのもあったが、いずれもキャロルトン工場プレスだ。
ってことは、このレコードの場合はキャロルトン工場産がオリジナル?

考えてみたら、最初に入手した2枚も、Side 1にG1がないのでもともとピットマン工場にあったスタンパーで、Side 2はG1にくわえてPがあるので、キャロルトン工場にあったスタンパーがピットマン工場にまわされたものだと推測される。
つまり、プレスはピットマン工場でされたものだが、Side 2のスタンパーはキャロルトンからまわされたものを使ったものだということだ。

これまた、オリジナル(というか東のメイン工場)はキャロルトンだってことを示してるじゃん!

Discogs掲載の情報が間違っていないとすれば、このレコードの初盤は、キャロルトン工場産のMatrix末尾3A/2Aで(この組み合わせ自体は確認できていないが、Side 1の3AスタンパーとSide 2の2Aスタンパーの存在は確認されているので、これも存在しうるかなと)で、両面MASTERDISK RL刻印のあるものということになる(Discogsの記載だと、Side 2の2AはMASTERDISK RL刻印であるものの、2Eや2HにはMASTERDISK刻印はあるがRLはないように読めるんだがどうだろう?)。

しかし、なんといっても全米で1500万枚も売れたレコードである。
Matrix末尾3A/2Aの盤には、一生めぐり会えない気がする。
でも、せめて、キャロルトン工場プレスのMatrix末尾1桁盤はいつか手に入れたいなぁ。

そんな結論に到達した、ボスの誕生日なのである。

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Jaco Pastorius, Jaco PastoriusのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

今日9月21日は、ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)の命日である。
亡くなったのは1987年だから、ちょうど30年前になる。
さらにさかのぼること11年、1976年8月に、このソロ・デビュー・アルバム(オリジナルはセルフ・タイトルだが、日本盤には「ジャコ・パストリアスの肖像」というタイトルがつけられた)はリリースされた。

ターンテーブルに載る回数で言えば、ウェザー・リポート(Weather Report)やジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)のアルバムのほうが多いのだが、なにせ命日である。
やはり、このアルバムを聴くべきだろう。


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ジャコのほっぺが赤いのは、このレコードがかつて、米国デトロイトの某FM局の所有だったからである。
そう、プロモ盤なのである。

けっこう苦労して手に入れたプロモ盤だったので、しばらく前まで、通常レーベルだがこれいいんだと、ずっと思っていた。
つまり、ホワイト・レーベルのプロモ盤は、このレコードについては存在しないんだと、勝手に思い込んでいたのである。

ところがどっこい、世の中はそんなに甘くない。
しばらく前に、ボクは発見してしまったのである。
Discogsにはしっかりホワイト・レーベルのプロモ盤が掲載されているではないか(号泣)

ってことは、ボクが持っているのは、プロモはプロモでもいつのものかわからないってことか?
実際、再発盤にプロモ・スタンプが押されたものとかもあったりするわけで、ホワイト・レーベル・プロモの存在する盤の通常盤プロモなんて、初期盤の保障さえまったくないんである。

ボクは涙にくれる毎日を送っていた(そんな大げさな話ではないだろ 笑)

しかし、ふっと気づいたのである。

Discogs掲載のホワイト・レーベル・プロモ盤と通常盤では裏ジャケが違っている。
そして、ボクの所有している盤は、通常盤のほうではなく、ホワイト・レーベル・プロモ盤と同じなのである。

それで、気持ちを俄然持ち直した(笑)

通常盤と比較したほうがわかりやすいのだが、持っていないし、Discogsから画像を勝手に持ってくるのも気が引けるので、手持ち盤だけで説明させてもらうことにするが、わかりにくかったら、Discogsを開いて通常盤の画像と比較しながら確認していただければ幸いである。


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ボクの所有盤がプロモ盤であることは、裏ジャケ左上の"DEMONSTRATION Not For Sale"のスタンプからもわかる。

さて、ホワイト・レーベルのプロモ盤とボクの所有盤に共通した特徴は、右下”FORGOTTEN LOVE"のクレジットの下に"Produced by Bobby Colomby for Colomby Production"の印刷文字がなく、その代わりに当該プロデューサー・クレジットのほか録音・ミックス等に関するクレジットを掲載したステッカーがはってあること、それから、左下のHerbie Hancockの下のクレジット表記が2段になっていること(通常盤は4段)である。

プロデューサー・クレジットの欠落をステッカーで補ったのは、ごく初期だけではないかと推測されるので、ボクのプロモ盤は、とりあえず初期プレスの仲間入りをさせてもらってもよさそうだ。

救われたなぁ(笑)

もっとも、ボクの盤は、Matrix末尾が1B/1E、両面にSTERLING刻印ありだが、コロンビアの中部工場テレホート産である。
たぶんピットマン工場産のプロモのほうがいいんだろうなー

でも、まぁ、これも十分素晴らしい音なのでよしとしよう。

タグ:Jaco Pastorius
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