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Linda Ronstadt, Prisoner in DisguiseのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

<ツイッターでいただいたホワイト・ラベル・プロモの情報を追記しました。7月26日21時>

2週間ほど前の記事で、所有盤がレイトプレスだったことを思い出させてもらったリンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)の"Prisoner in Disguise"だが、幸いなことに、早速オリジナル盤を入手することができた。

オリジナルの特徴は、表ジャケット右上の文字部分がエンボス加工されていることである。


20170723-1.jpg


実にはっきりとしたエンボス加工である。
素晴らしいっ!

しかも、表ジャケットの加工は、このエンボスだけではない。
リンダの写真の部分も凹加工がなされている。


20170723-2.jpg


シンプルなジャケットだが、この二つの加工だけで、ずいぶんと魅力的に変身するものだ。


さて、肝心の音のほうだが、これまた素晴らしいっ!
流石ダグ・サックス(Doug Sax)である。

ちなみに、今回ボクが手に入れたのは、西海岸のサンタマリア工場プレスの盤だった。


20170723-3.jpg


レーベル右側のレコード番号の下に(CSM)とあるのがわかる。
Columbia Records Pressing Plant, Santa Mariaだから、頭文字をとるとCSMってことなんだろう。

Matrix等のRunout情報は次の通りだ。

Side 1: 7E 1045-A 1 CSM TML-M
Side 2: 7E 1045-B-6 CSM TML-S RE

Side 2がB-6と進んでいてREがついているのが気になるが、まぁ、良しとしよう。

Discogsを見ると、このレコードのプレスは、レコード・クラブ盤をのぞけば、スペシャルティ・レコ―ズ工場(SP)、アライド・レコード工場(AR)、PRCレコーディングのコンプトン工場(PRC-W)、コロンビア系列でピットマン工場(CP)・テレホート工場(CTH)・サンタマリア工場(CSM)で行われている。
(各工場はレーベル上に括弧内に示した略号で示されている。)

このうち、AR工場が使われたのは1979年以降ではないかということは前に話題にした。
そのほかにも、PRC-W工場は1975年12月にオープンした工場なので、1975年9月リリースの"Prisoner in Disguise"の初盤には間に合わない。

ってことで、初期盤は、SP工場か、コロンビア系のCP工場・CTH工場・CSM工場でプレスされたものと考えられるが、Discogs上に示されているRunout情報を見る限り(これがあんまり信用できないのではあるが)コロンビア系はすべてCSM経由のマザー・スタンパーでプレスされているようなので、初盤道的には、さしあたりSP工場産とCSM工場産に絞ってよさそうな気がする。

アサイラムは西海岸の会社だし、とりあえずCSM工場産(両面TML刻印ありということとSide 1のMatrix末尾1は間違いないだろうが、Side 2のMatrix末尾については不明 笑)を初盤としておこう。

あなたのエンボスジャケ"Prisoner in Disguise"は、どこの工場産ですか?

ツイッターで、「CTH工場産のホワイト・ラベル・プロモ(WLP)のMatrixにCSMがついている」との情報をいただいた。 他工場産のWLPですでにCSMマトだとすると、コロンビア系については、すべてのラッカーがCSM工場向けに切られたと考えてよさそうだ。

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Van Morrison, Into the MusicのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

レコード・コレクターズ8月号が届いた。
紙ジャケ探検隊の初盤道第4回は「バーニー・グランドマンの青」ってことで、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)"Blue"のUSオリジナル(Reprise MS2038)がお題である。


20170716-1.jpg


ジョニの"Blue"については探検隊に任せておくとして、ボクは、もう一つの「バーニー・グランドマンの青」をとりあげよう。
ヴァン・モリソン(Van Morrison)"Into the Music"のUSオリジナル(Warner Bros. Records HS 3390)である。


20170716-2.jpg


ほら、ジャケットが似てるじゃん?(笑)
まぁ、こちらはあのノーマン・シーフ(Norman Seeff)だけど。

それはともかく、これもバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)なのかって?
答えはイエス。
「たぶん」バーニー・グランドマンのマスタリングである。

何故「たぶん」なのかと言えば、クレジットに明示されてもいないし、RunoutにBGの刻印もないからである(笑)

ジャケ裏のクレジットで、A&M Recordsのスタジオでマスタリングが行われたことまではわかる。


20170716-3.jpg


ただ、バーニー・グランドマンの仕事だということまでは書いてない。

ってことで、筆跡鑑定なのである。


20170716-4.jpg


この「る」に見える3が、バーニー・グランドマンの特徴だというのは以前記事にしたことがあるので、詳しくは下記をどうぞ。

http://sawyer2015.blog.so-net.ne.jp/2016-11-26

「る」に見える3が3つもあるのだ。
バーニー・グランドマンの筆跡とみて間違いないだろう。
(ちなみに、うちにあるのは、Matrix末尾LW3/LW4のキャピトル・ロサンジェルス工場産である。)

このレコード、最近手に入れたのだが、内容もすこぶる良い。
"Moondance"に匹敵する名盤と言っていいんじゃないだろうか。
その素晴らしい内容に、バーニー・グランドマンの円熟味を増してきたマスタリングの技が花を添えている。

ってことで、もう一つの「バーニー・グランドマンの青」のお話でした(笑)

そうそう、レコード・コレクターズ8月号のメイン特集になっているプリンス(Prince)"Purple Rain"のUSオリジナルも、何を隠そう、バーニー・グランドマンのマスタリングである。
(特集の記事をまだ読んでないんだけど、どっかに書いてあるのかな?)

これは、「たぶん」ではなく「確実に」彼のマスタリングだ。
だって、インナースリーブに書いてあるもん(笑)

小さい字で筆記体だから見にくいが、"Purple Rain"の歌詞のすぐ上に、"Originally Mastered By Bernie Grundman"とある。
Runoutの文字も Sheffield Lab Matrixで追記されたものはもちろんバーニー・グランドマンの筆跡ではないが、カッティングの際に書かれたとみられるMatrixは彼の筆跡だと判定できる。
(ちなみに、うちにあるのは、Matrix末尾SH2/SH1だ。)

バーニー・グランドマンの青」ならぬ「バーニー・グランドマンの紫」である(笑)

そして、レコード・コレクターズのGraphic Stationには書かれていないが、黒盤もただの黒盤ではなく・・・

答えを知りたい人はここをクリック♪


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Rainbow, Down to EarthのUKオリジナル(クリア盤) [アナログ・コレクターの覚書]

今日の夕方、職場からの帰り道、曇り空ではあったが、綺麗な弧を描いた虹が空にかかっていた。
こんなに綺麗に弧を描いた虹って久しぶりに見たなぁ。


20170713-1.jpg


虹といえば、一昨日、イギリスからレインボー(Rainbow)"Down to Earth"のUKオリジナルが届いた。
限定リリースされたクリア盤だ。

ツイッターのTLに流れてきた「表ジャケの虹にクリア盤を重ねて愛でている」という素敵なアイディアに触発されて、さらにひと捻り・・・


20170713-2.jpg


のつもりだったが、あらためて考えてみたら、これは思いっきりベタで、全然捻りがないほうだな(笑)


さて、届いたクリア盤のMatrixは、 POLD-5023-AS/POLD-5023-BSで終わっていて、末尾に数字がない。
最初はクリア盤なうえに薄いので見落としたが、両面にしっかりSTERLING刻印もある。
ってことで、これが最初にSterling SoundでGreg Calbiがカッティングしたラッカーだろう。

実際、USオリジナルに比べて、すこぶる鮮度が高い音がする。
奥行きがあって、実に立体的に響くのだ。

問題の"All Night Long"も、もちろん真ん中に音が集まったようなステレオ感のあまりないミックスなのは変わらないが、奥行きがあって、個々の音が綺麗に分離して鳴るので、US盤とはずいぶん印象が違う。

個々の音が重なってしまって完全に団子になっているMatrix末尾PRCC3盤は問題外だが、個々の音が綺麗に分離して鳴るという点では同じMatrix末尾PRC-R-1-11-1盤よりも、UKオリジナルは奥行き感がさらに倍以上あるように感じるのだ。
個々の音色もUKオリジナルのほうがリアルに感じる。

とはいえ、ボクの手持ち盤での比較なのであしからず(笑)

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Boston, Third StageのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

ボストン(Boston)"Third Stage"のアナログ、英盤の音はイマイチらしいが、米盤(MCA-6188)はボブ・ラディック(Bob Ludwig)マスタリングのMASTERDISK刻印で、素晴らしい音質である。


20170709-1.jpg


ジャケット通りに宇宙空間をイメージさせるかのように綺麗に音が広がって、ボーカルが引っ込むようなこともなく、バランスも良い。
個々の楽器の音色やボーカルも明快で、キレもある。

冒頭の名曲"Amanda"が素晴らしいのはもちろん、ラストのHollyannが最内周のくせに、とんでもない音が広がって、ビックリなのである。

手持ち盤のMatrixは、MCA-5948-MD 11/MCA-5949-MD 11で数字自体はかなり進んでいるが、なにせボストンである、最初から相当数のラッカーを切っていたことが推測され、11でも初回プレス向けにカッティングされたものなんじゃないかと思う。

Runoutには両面にkm+という機械刻印(+は手書き)があり、また、KM-14231-A/KM14231-Bという手書き刻印もあるので、カリフォルニア州バーバンクのKM Records Inc.でプレスされたもののようだ。

このKM Records Inc.という会社、マスタリング・メタル処理・プレスとすべてを行っていたという。
このボストンのレコードについては、マスタリング&カッティングは刻印があるのでMASTERDISKで間違いないにしても、プレスだけでなくメタル処理からKM Recordsが請け負っていたのかもしれない。

だとすると、米MCA Recordsはカリフォルニアに本拠を置く会社だし、Matrix末尾の数字こそ進んでいるが、案外このKM Records産がオリジナルといってよかったりして。


さて、実は、このレコードのことは特にブログの記事にするつもりはなかったのだが、一つ発見したことがあるので記事にせざるをえなくなったという事情がある。


その発見した事実とは・・・


タグ:Boston Bob Ludwig
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音が悪い理由 [アナログ・コレクターの覚書]

<ツイッター上のやりとりで、”Prisoner In Disguise”につき、すっかり忘れていたことを思い出させてもらったので、追記しました。7月9日11時>

先日、安レコのまとめ買いで、ジョン・レノンがプロデュースしたハリー・二ルソン(Harry Nilsson)”Pussy Cats"のUSオリジナル(RCA Victor CPL1-0570 )を買ってみた。


20170708-1.jpg


カット盤ではあるものの、凝った作りのジャケットに、黒インナースリーブも付属していたし、盤の状態もそこそこ良かったので、かなり満足な買い物だった。

MatrixはCPL1-0570 A-3/CPL1-0570-B-3で、Discogsを見る限りはこれより若いマトはない。
マスタリングは、裏ジャケットにはRecord Plant Cutting Roomとあるが、RunoutにMCR刻印があるし、裏ジャケットにエンジニアとしてTom RabstenekとGreg Calbiの名前があがっているので、Master Cutting Roomで行われているようだ。

音はものすごく良いというほどでもないが、悪くはない。
まぁUSオリジナルの標準的な音がする(笑)
少なくとも、このなかなかよくできたアルバムを思い切り堪能できるレベルの音質である。

ボクはとにかく1曲目の"Many Rivers to Cross"にやられてしまった。
いろんな人がカバーしているジミー・クリフ(Jimmy Cliff)の名バラードだ。

アルバム全体を一通り聴いたあと、"Many Rivers to Cross"だけ3回くらい繰り返し聴いてしまったよ(笑)

"Many Rivers to Cross"といえば、確かリンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)もカバーしてたよなと、レコ棚から引っ張りだしてきた。


20170708-2.jpg


”Prisoner In Disguise”のUS盤(Asylum Records ‎– 7E-1045)だ。
でも、このレコード、なんだか音が良くない印象なのである。

Matrixは、7E1045-A-8-SP-AR/7E1045-B-9-SP-ARで、Side2にのみTML-S刻印がある。
そうThe Mastering Labによるマスタリングなのである。
裏ジャケを見ると、Masterd at The Mastering Lab, L.A. by Doug Saxとしっかりクレジットされている。

ダグ・サックスによるマスタリングなら、一定水準以上の音質は確保されそうなのだが、ボクのもっている盤の音質はとにかく酷い。
盤は見た目ニアミントなのに、歪みっぽさで靄がかかっているような音(要は、なまりまくっているということ)なのである。

Matrix末尾は確かにA-8/B-9と進んでいるが、当時のUS盤は、売れそうなレコードなら最初からラッカーを10枚くらい切ってたりするので、マトが進んでいることはあんまり関係ない気がする。
実際、リンダのうちにあるレコードで同じくらいマトが進んでいるものもかなりあるが、素晴らしい音で鳴るのである。

なんでだろーなーとレーベルを眺めていたら、ふっとあることに気づいた。


20170708-3.jpg


ARじゃダメなんじゃないの?

ARはAllied Record Companyでロサンジェルスにあるプレス工場である。
アサイラムも確かにAR工場を利用していたが、それは1979年にワーナーがAllied Record Companyを買収した後のことだったはずだ。

つまり、1975年リリースの”Prisoner In Disguise”の初回は、ARのはずはないんである。
うちの盤は、おそらく1979年以降のプレスで、あらたに切ったラッカーから作ったスタンパーではなく、まだ使えそうな(でも実際には劣化が甚だしかった)残存スタンパーを使ってプレスしたものに違いない。

Side1にTML刻印がないってのも、最初からなかったわけではなく、スタンパーを作りすぎて消えちゃったんだったりして・・・
仮にそこまで無理して作ったスタンパーだとしたら、ひどい音の盤しかできないのは、当然といえば当然である。

アサイラムは、一般にクラウズと呼ばれるこのレーベルを10年くらい使っていたので、ファーストプレスを探すには、ものによっては工場も意識してある程度絞り込む必要がありそうだ。

リンダの”Prisoner In Disguise”については、ツイッター上のやりとりで、「初期盤は表ジャケ右上の文字部分がエンボス加工されている」とのリプライがあって、そういえばそうだったと思い出した。
手持ち盤がエンボス加工のないレイトプレスだってことを忘れてたよσ^_^;

ってことで、このレコードについては、エンボス・ジャケってことで絞り込みが可能なのだが、初期盤にそういう特徴がないときは、プレス工場がどこかっていうのも手掛かりになると思うわけである。

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