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音が悪い理由 [アナログ・コレクターの覚書]

<ツイッター上のやりとりで、”Prisoner In Disguise”につき、すっかり忘れていたことを思い出させてもらったので、追記しました。7月9日11時>

先日、安レコのまとめ買いで、ジョン・レノンがプロデュースしたハリー・二ルソン(Harry Nilsson)”Pussy Cats"のUSオリジナル(RCA Victor CPL1-0570 )を買ってみた。


20170708-1.jpg


カット盤ではあるものの、凝った作りのジャケットに、黒インナースリーブも付属していたし、盤の状態もそこそこ良かったので、かなり満足な買い物だった。

MatrixはCPL1-0570 A-3/CPL1-0570-B-3で、Discogsを見る限りはこれより若いマトはない。
マスタリングは、裏ジャケットにはRecord Plant Cutting Roomとあるが、RunoutにMCR刻印があるし、裏ジャケットにエンジニアとしてTom RabstenekとGreg Calbiの名前があがっているので、Master Cutting Roomで行われているようだ。

音はものすごく良いというほどでもないが、悪くはない。
まぁUSオリジナルの標準的な音がする(笑)
少なくとも、このなかなかよくできたアルバムを思い切り堪能できるレベルの音質である。

ボクはとにかく1曲目の"Many Rivers to Cross"にやられてしまった。
いろんな人がカバーしているジミー・クリフ(Jimmy Cliff)の名バラードだ。

アルバム全体を一通り聴いたあと、"Many Rivers to Cross"だけ3回くらい繰り返し聴いてしまったよ(笑)

"Many Rivers to Cross"といえば、確かリンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)もカバーしてたよなと、レコ棚から引っ張りだしてきた。


20170708-2.jpg


”Prisoner In Disguise”のUS盤(Asylum Records ‎– 7E-1045)だ。
でも、このレコード、なんだか音が良くない印象なのである。

Matrixは、7E1045-A-8-SP-AR/7E1045-B-9-SP-ARで、Side2にのみTML-S刻印がある。
そうThe Mastering Labによるマスタリングなのである。
裏ジャケを見ると、Masterd at The Mastering Lab, L.A. by Doug Saxとしっかりクレジットされている。

ダグ・サックスによるマスタリングなら、一定水準以上の音質は確保されそうなのだが、ボクのもっている盤の音質はとにかく酷い。
盤は見た目ニアミントなのに、歪みっぽさで靄がかかっているような音(要は、なまりまくっているということ)なのである。

Matrix末尾は確かにA-8/B-9と進んでいるが、当時のUS盤は、売れそうなレコードなら最初からラッカーを10枚くらい切ってたりするので、マトが進んでいることはあんまり関係ない気がする。
実際、リンダのうちにあるレコードで同じくらいマトが進んでいるものもかなりあるが、素晴らしい音で鳴るのである。

なんでだろーなーとレーベルを眺めていたら、ふっとあることに気づいた。


20170708-3.jpg


ARじゃダメなんじゃないの?

ARはAllied Record Companyでロサンジェルスにあるプレス工場である。
アサイラムも確かにAR工場を利用していたが、それは1979年にワーナーがAllied Record Companyを買収した後のことだったはずだ。

つまり、1975年リリースの”Prisoner In Disguise”の初回は、ARのはずはないんである。
うちの盤は、おそらく1979年以降のプレスで、あらたに切ったラッカーから作ったスタンパーではなく、まだ使えそうな(でも実際には劣化が甚だしかった)残存スタンパーを使ってプレスしたものに違いない。

Side1にTML刻印がないってのも、最初からなかったわけではなく、スタンパーを作りすぎて消えちゃったんだったりして・・・
仮にそこまで無理して作ったスタンパーだとしたら、ひどい音の盤しかできないのは、当然といえば当然である。

アサイラムは、一般にクラウズと呼ばれるこのレーベルを10年くらい使っていたので、ファーストプレスを探すには、ものによっては工場も意識してある程度絞り込む必要がありそうだ。

リンダの”Prisoner In Disguise”については、ツイッター上のやりとりで、「初期盤は表ジャケ右上の文字部分がエンボス加工されている」とのリプライがあって、そういえばそうだったと思い出した。
手持ち盤がエンボス加工のないレイトプレスだってことを忘れてたよσ^_^;

ってことで、このレコードについては、エンボス・ジャケってことで絞り込みが可能なのだが、初期盤にそういう特徴がないときは、プレス工場がどこかっていうのも手掛かりになると思うわけである。

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ハズレなの? [アナログ・コレクターの覚書]

レコード・コレクターズはすでに8月号の内容が告知される時期に至っているのに、7月号の話題である。

聴く音楽のジャンルの幅が広いと、メジャーなアーティストでも素通りしてしまうことがある。
ボクにとってAC/DCはそんな存在で、なんとなーく素通りしていた。

だから、紙ジャケ探検隊の初盤道第3回は傍観者を決め込むつもりだった。

オーストラリア盤やら(これぞ初盤道!)UK盤やらUS盤やら、相変わらず、どっぷりと深い世界が展開されていて、傍観者として楽しむには恰好の記事だったのだが、しかし、「これが脳天を突き刺す音圧、唸りまくる低音と、まさしく”ロック魂”と言える仕上がり。」と煽られると、聴いたことないレコードなのに、UKオリジナルの音が聴いてみたくて我慢できなくなってしまう。

ebayで探してみると、「これはもしかして?」というのが見つかった。
ってことで買ってしまった(笑)


20170707-1.jpg
<レコード・コレクターズ7月号と、オランダから届いたUK盤”LET THERE BE ROCK">


オランダのセラーで、送料がたったの4ドルである。
大丈夫か?と思ったのだが、無事1週間で届いた。
オランダからレコード買ったのって初めてなんだけど、オランダって送料安いのね。

さて、買ったレコードなのだが、「これはもしかして?」と思ったものなので、UKオリジナルだとはっきり書いてあったわけではない。
単にレーベルがファーストプレスっぽいと思っただけである。


20170707-2.jpg


じゃ、実際どうだったか?

見事にハズレた(笑)

両面Allenのサイン入りのマト2である。

ちぇっ・・・

たった4ドル(ゆうメールの国内送料とかわらん 笑)で1週間で届いちゃうなんて「偉いぞオランダ!」と上がった気持ちが、一気に沈んだのであった。


とはいえ、内容的にはかなり良さそうなレコードらしいので、とりあえず聴いてみたのだが・・・

これがもうまったく不満がない音なのである(笑)
鮮度感も十分に感じられるし、音圧だって低域だって「これがUKオリジナルの音だよ」って言われたら、「なるほど、いいねー」と納得してしまいそうなぐらいなのだ。

これでホントにハズレなの?

ファーストプレスは、これよりも凄い音なの?
そんな凄いの?
だとしたら、とんでもない音だよ?


「脳天を突き刺す音圧」

「唸りまくる低音」

「まさしく”ロック魂”」


そうですか、そうですか。
わかりましたよ、さがしますよ。

まぁ、でも、しばらくはこのAllen盤で楽しむけどね(^_-)-☆

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Rainbow, Down to EarthのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

昨日ボクのTLでは、レインボー(Rainbow)"Down to Earth"のUKオリジナル、Clear Vinyl限定盤が話題になっていたのだが、残念ながらボクはClear Vinyl限定盤どころかただのUK盤でさえ持っていないので、ただ指をくわえて見ているしかなかった。

ただ、このレコード、フランス録音なのだが、マスタリングはニューヨークのSterling SoundでGreg Calbi (裏ジャケットの表記はGreg Colbyとなっているが同一人物)によって行われていて、UK盤もUS盤もSterling刻印ありという点では同じなのである。

つまり、US盤も十分に良い音なのだ(高音質盤だと言っているわけではないのであしからず 笑)。

そして、US盤なら持っている。
しかも、2枚持っている。
でもって、2枚手に入れたために気づいてしまった実に不可解な謎がある。

ってことで、TLに触発されてUS盤を引っ張り出して聴いてみただけではなく、こんな記事を書いているのである(笑)

では、さっそく不可解な謎の話にうつろう。


20170702-1.jpg


さっきも言ったとおり、ボクはこのUS盤を2枚持っている。
といっても、「謎に気づいたから掘ろうと思ってもう1枚買った」というわけではない。
もとから持ってたものにインナースリーブがついていなかったので、インナースリーブ欲しさにもう1枚買ったというだけなのである。

ところが、届いた盤が実に不思議な盤だった。
今まで持っていた盤と、"All Night Long"のミックスが違うように聴こえるのである。

もともと"All Night Long"は真ん中に音が集まったようなステレオ感のあまりないミックスだが、それがさらに輪をかけて真ん中に音が集中している。
モノラルミックスなんじゃないかってくらいである。
(ちなみに、"Eyes of the World"からはちゃんとステレオに聴こえるようになります 笑)

「これはいったい何だ?」と思って調べてみたものの、どうにもよくわからない。
よくわからないのだが、ある重大なことに気づいてしまった。
工場表記がヘンなのである。

もとから持っていたレコード(マトモ盤と呼ぶことにしよう)のMatrixは次のようになっている。

PD-1-6221-AS-PRC-R-1-11-1 STERLING
PD-1-6221-BS-PRC-R-1 1-11 STERLING

変なミックスの"All Night Long"が入ったレコード(ヘン盤と呼ぶことにしよう)のMatrixは次の通りだ。

PDI 6221 AS PRCC3 STERLING
PD-1-6221-BS-PRC-R-1 1-11 STERLING

ここでMatrix末尾にR-1というのとC3というのがあるのがわかる。

PRCというのは、PRC Recording Companyのことで、米ポリドールが利用していたプレス工場である。
インディアナ州リッチモンド(Richmond, IN)で1972年にオープンしたが、1975年にはカリフォルニア州コンプトン(Compton, CA)に第二工場ができる。
リッチモンド工場はPRCまたはPRC-R、コンプトン工場はPRC-CまたはPRC-Wと表記される。

つまり、Runout情報だけを見ると、マトモ盤はリッチモンド工場産で、ヘン盤は(Side2のマザーまたはスタンパーをリッチモンド工場から取り寄せた)コンプトン工場産ということになりそうである。
しかーし、話はそんな簡単ではないのだ。

ポリドール盤の場合、もう一つ工場識別の印がある。
レーベル上に工場識別の数字が入っているのだ。
リッチモンド工場は72、コンプトン工場は26である。

では、マトモ盤とヘン盤のレーベル上の工場識別コードはそれぞれ何だったか?
実は、レーベルはまったく同じだった。


20170702-2.jpg


工場識別コードは26だったのである。
つまり、両面R-1の盤もコンプトン工場産だったわけだ。

Discogsを見ると、両面R-1のリッチモンド工場産も確認できる。
また、両面R4のリッチモンド工場産も確認できる。
やはり、本来Matrix末尾Rはリッチモンド工場向けだったのだと思う。

では、いったい何が起こったのだろう?
いろいろ想像してみるのである。

単純に、「コンプトン工場では、当初末尾C3のラッカーから作ったスタンパーでプレスしていたが、全部だめになってしまったので、リッチモンド工場から余っていたスタンパーを取り寄せてプレスした」ということも考えられないわけではない。
しかし、その場合、C3由来のスタンパーが全部ダメになるレイトプレスの段階でリッチモンド工場からスタンパーを取り寄せたことになるが、リッチモンド工場産にR4まであることを考えると、レイトプレスの時期に、R4ならまだしもR-1のラッカー由来のマザーあるいはスタンパーが余っていて、コンプトン工場に送られたというのもちょっと考えにくい気がする。

むしろ、R-1がコンプトン工場に送られたってことは、それはごく初期プレスの段階なんじゃないか?

C3盤は先にも書いたように"All Night Long"のみほとんどモノラルに聴こえるヘンな盤である。
これは、そういうミックスというより、何かのミスでこんな風にカッティングされてしまったものの気がする。

つまり、西海岸向けのカッティングを先にやってC3をコンプトン工場に送ったあと、リッチモンド工場向けのカッティングをやっているときに、C3のミスに気付いた(C1とかC2もあるのか、C3しかないのかは、わからない)。
だから、慌ててR-1由来のマザーをコンプトンに送った。
そんなわけで、R-1末尾のコンプトン工場産ができあがったと。

C3は廃棄されるはずのものだったが、なぜか保存されていて、レイトプレスになってR-1由来のSide1のスタンパーを使い切ってしまった後、間違って使われてしまった。

なーんて、全部憶測だけどね(笑)

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カルメン・マキ&OZ [アナログ・コレクターの覚書]

6月最後の日である。

昼間、職場の窓から、どんよりとした梅雨の空を眺めながら、6月には必ず聴かないといけないレコードを、今年はまだ聴いていなかったことに気づいたのであった。

ってことで、今日は、帰宅早々、このレコードを聴いていた。


20170630-1.jpg


1975年にリリースされたカルメン・マキ&OZのデビューアルバム(Polydor MR 5053)である。

11分39秒におよぶ大作「私は風」がこのアルバムのハイライトであることは間違いないし、先行シングル(つまりデビューシングル)だった「午前1時のスケッチ」も魅力的だが、ボクはとにかく1曲目「六月の詩」が好きなんである。

だから、6月には必ず聴かないといけないレコードなのだ。

そんな大好きなレコードだから2枚持っている。
と言いたいところだが、別にそういうわけでもない。

「もともと持っていたレコードに帯がなかったので帯付きを買った」というコレクター的にしごくマトモな理由で2枚もっている、というわけでもない。

初盤探しのために掘ったわけでは、もちろんない(笑)

&OZを中心にカルメン・マキのレコードが5枚セットでヤフオクに出ていて、「&OZのデビュー盤以外持ってないのでちょうどいいや」と落札したらダブってしまったという、ボク的にはけっこう珍しい理由で(でも、一般的にはあるあるの話?)2枚持っているのだ。

さて、2枚になって発見したこともある。
ひっくり返して裏ジャケを見てみよう。


20170630-2.jpg


もう気づいただろうか。
そう、手前の盤には左下に白い文字が見える。これは、¥2,200という定価表示だ。

表示のないほうも¥2,200だし(帯に書いてある)、いったん入れた定価表示を後で消すというのも考えにくいので、定価表示がないほうが先だろう。

実際、盤のほうのRunoutを見ると次のようになっている。
(メインのマトは同じなので、両面のマザー/スタンパー?情報である。)

定価表示なし SideA A-2-19 SideB A-2-26
定価表示あり SideA A-2-20 SideB A-2-28

まぁ、ちょっとしか違わないんだが、一応定価表示なしが先だとわかる。
それに、聴いてみると、このちょっとの差以上に、音の鮮度の差は感じたりする。

とはいえ、少々ぎゃんぎゃんしたマスタリングで、音質的にはあんまり好みではないんだが・・・
(ってことで、このレコード、ぺカム(George Peckham)あたりがマスタリングしてくれてたら、とんでもない名盤になったんじゃないかと夢想したりするのである 笑)

名盤であることは間違いないんだけどね。


一応レーベルも載せておくが、まぁ、普通のPolydorの赤レーベルである。


20170630-3.jpg


定価表示ありとなしで、レーベルに違いはない。

そうそう、このレコードには薄いテクスチャーが入った歌詞インサートがついている。


20170630-4.jpg


これが見開きになっていて反対側が歌詞なのだが、開いてみると内側がポスターである。


20170630-5.jpg


ジャケットも素敵だし、なかなか所有欲を刺激するレコードなのである。
それにもかかわらず、500円~1000円くらいで買えるのがいいよね(笑)

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エイリアンズ [JAZZ]

ハンバート ハンバートと同じく、とくにファンというわけではないが、1曲だけものすごーく好きな曲があるアーティストといえば、キリンジだ。

最近、LineモバイルのこのCMでも使われた「エイリアンズ」という曲が、とにかく大好きなんである。





いやでも考えてみたら、ボクの場合、キリンジのオリジナルより秦基博さんのカバーのほうがよく聴いているなぁ(笑)

キリンジのオリジナルもCDを買って聴いてみようかな・・・と思っていたら、YouTubeでたなかりかさんのカバーを見つけて、一発でまいってしまった。
(でも、どうもオフィシャルじゃなさそうなので、貼り付けるのは控えておこう。)

ってことで、たなかりかさんのこのCDを買おうと思ったのだが・・・


<画像をクリックするとAmazonにとびます>


なんとなくハイレゾも配信されてそうな予感がしてe-onkyoで検索してみたら、96kHz/24bitのWAV/flacが格安(CDより安い!)で配信されているではないか。
ってことでハイレゾをDLしてみた。


20170628.jpg


「エイリアンズ」のみならず、LITTLE CREATURESの鈴木正人さんプロデュースのジャズアレンジされたJ-Popカバーは、見事にボクのツボにはまった。

そのままで聴いても悪くないが、DSD5.6Mhzに変換して聴くと、立体感が向上してすこぶる心地良い。
ボーカルがふわりと浮かび上がって、バックの演奏から綺麗に分離する。

くぅ~たまらんっ!

あっ、でも、キリンジのオリジナルも買わないとね(笑)

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